ChatGPTで長文を要約するときは、「短くまとめて」と頼むだけでなく、目的・対象読者・文字数・出力形式・残したい情報を指定します。これだけで、要点が抜ける、長すぎる、箇条書きにならないといったズレを調整しやすくなります。
まずは、以下の基本プロンプトをコピーして使ってください。角括弧の部分だけ、自分の用途に合わせて置き換えます。
以下の文章を、[目的]のために、[対象読者]向けに、[文字数]以内で、[出力形式]で要約してください。 結論、重要な数字、固有名詞、日付、期限、条件、例外を優先してください。 原文にない情報は推測で追加せず、記載がない項目は「記載なし」、判断できない項目は「要確認」と表示してください。 本文: ### [ここに要約したい文章を貼り付ける] ###
たとえば、「業務内容を短時間で把握するために、初心者向けに、300字以内・箇条書き5項目で」と指定します。要約結果を見て不足があれば、後から追加指示を出せます。
OpenAIも、プロンプトでは目的や文脈、希望する形式を具体的に示すことを案内しています。詳しくはOpenAI Help Center「Prompt engineering best practices for ChatGPT」を確認してください。
ChatGPT初心者が長文を要約するときの基本プロンプト

要約プロンプトに入れる7つの要素
基本プロンプトは、次の要素で組み立てます。
- 要約対象:ニュース、メール、会議メモなど、何を要約するか
- 目的:情報把握、意思決定、共有など、何のために使うか
- 対象読者:初心者、上司、顧客、チームメンバーなど
- 文字数:100字以内、300字以内など
- 出力形式:段落、箇条書き、見出し付きなど
- 優先情報:結論、数字、期限、条件、例外など
- 禁止事項:推測や原文にない情報を追加しないこと
「重要な情報を残す」だけでは基準が曖昧です。ニュースなら発表主体や日時、社内資料なら決定事項や担当者というように、文書の目的に合わせて具体化しましょう。
本文を貼り付けるときは指示と区切る
要約の指示と本文の境界を明確にするため、「###」や三重引用符などの区切り記号を使います。入力の流れは次のとおりです。
- 先に要約の条件を書く
- 「本文」などの見出しを付ける
- 本文を区切り記号の内側に貼り付ける
- 出力後に重要情報を確認する
PDFや文書ファイルなど、貼り付けにくい資料はファイルをアップロードして要約する方法もあります。利用できる形式や上限はプラン・機能などで変わる可能性があるため、最新情報はOpenAI Help Center「File Uploads FAQ」で確認してください。
目的別に使える要約プロンプトのコピペ用テンプレート
同じ文章でも、目的によって残すべき情報や出力形式は変わります。近い用途のテンプレートを選んでください。
短く要点だけに絞る
以下の文章を100字以内で要約してください。 背景説明は省き、結論と最重要の事実を残してください。 数字・固有名詞・日付は原文どおりに記載してください。 原文にない情報は追加しないでください。 本文: ### [本文] ###
重要度順の箇条書きにする
以下の文章を、重要度の高い順に5項目で整理してください。 各項目は1文以内とし、主張・根拠・条件が分かるようにしてください。 原文に記載がない情報は推測せず、「記載なし」としてください。 本文: ### [本文] ###
結論・理由・具体例に分ける
以下の内容を、次の3つの見出しで要約してください。 ・結論 ・理由 ・具体例 原文に具体例がない場合は、補足せず「原文に記載なし」としてください。 本文: ### [本文] ###
初心者向けに言い換える
以下の文章を、専門用語をできるだけ避けて、中学生でも理解できる表現で300字以内に要約してください。 専門用語を使う場合は、括弧内で簡単に説明してください。 内容を簡単にする際も、結論・数字・条件は省かないでください。 本文: ### [本文] ###
複数の文書を比較する
以下の2つの文書を比較し、次の項目を整理してください。 ・共通点 ・相違点 ・数字や条件の違い ・それぞれの注意点 原文にない比較評価は追加せず、判断できない内容は「記載なし」としてください。 文書A: ### [本文A] ### 文書B: ### [本文B] ###
比較結果に優劣を付けたい場合でも、原文に根拠がなければ無理に評価させないようにします。比較と評価を分けることで、要約者の推測が入りにくくなります。
文書別に使い分ける要約プロンプト

文書の種類だけを伝えるより、抽出したい項目を指定した方が、必要な情報を確認しやすくなります。
ニュース記事を要約する
以下のニュース記事を、次の順に要約してください。 ①発表主体 ②発生した事実 ③日時・場所 ④重要な数字 ⑤今後の予定 原文にない推測や評価は加えず、事実と記事中の見解を分けてください。 発行元、公開日、更新日が本文に記載されている場合は保持してください。 本文: ### [記事本文] ###
Web検索を使う場合も、検索結果や引用が不完全・古い・誤っている可能性があります。ニュースの要約では、発行元や公開日を確認し、重要な内容は原文と照合してください。Web検索の仕様や注意点はOpenAI Help Center「Searching the web with ChatGPT」で確認できます。
社内資料を意思決定向けに整理する
以下の社内資料を、意思決定者向けに要約してください。 次の見出しで整理してください。 ・資料の目的 ・決定・承認が必要な事項 ・根拠となる数字 ・リスク・前提条件 ・担当者と期限 記載がない項目は「記載なし」とし、担当者や期限を推測しないでください。 本文: ### [資料本文] ###
調査レポートを要約する
以下の調査レポートを、次の見出しで要約してください。 ・調査目的 ・対象・方法 ・主な結果 ・筆者の解釈 ・限界・注意点 調査結果と筆者の解釈を混同せず、原文にない因果関係や評価は追加しないでください。 本文: ### [レポート本文] ###
会議メモから決定事項を抽出する
以下の会議メモから、次の項目を抽出してください。 ・決定事項 ・未決事項 ・主要な論点 ・次のアクション ・担当者 ・期限 明確に記載されていない担当者や期限は推測せず、「記載なし」としてください。 本文: ### [会議メモ] ###
Webページの本文を要約する
URLだけで本文を取得できない場合は、要約したい本文をコピーして入力します。Webページを要約するプロンプトには、次の条件を加えてください。
以下のWeb記事を、[対象読者]が内容を判断できるように、[文字数]以内で要約してください。 記事の主張、根拠、条件、注意点を分けて整理してください。 本文にない情報は追加しないでください。 本文: ### [Web記事の本文] ###
文字数と出力形式を指定して要約を調整する方法
「短く」ではなく文字数で指定する
「短くまとめて」ではなく、「100字以内」「300字以内」「500字以内」のように指定します。ただし、指定文字数どおりにならない場合もあるため、提出物や公開原稿では出力後に実際の文字数を確認してください。
文字数とトークンは同じではありません。入力する文章が長すぎる場合は、意味のまとまりごとに分割するか、利用できるファイル機能を確認します。
出力形式を具体的に指定する
次のように、形式を明記します。
- 一つの段落で要約する
- 重要ポイントを箇条書きにする
- 「結論」「理由」「注意点」の見出しで整理する
- 項目名と内容の組み合わせで出力する
長さと形式を組み合わせる
以下の文章を、300字以内・箇条書き5項目で要約してください。 各項目は簡潔な1文とし、結論、重要な数字、条件、例外を優先してください。 本文: ### [本文] ###
指定どおりにならないときは再指示する
最初から完璧な出力を求めず、結果を確認して条件を追加します。
要約が長すぎます。内容の正確性を保ったまま、200字以内に圧縮してください。 ただし、結論、日付、金額、対象条件、例外は削除しないでください。
OpenAIも、複雑な作業を分け、出力を確認しながら反復的に修正する方法を案内しています。詳しくはOpenAI Help Center「How do I create a good prompt for an AI model?」を参照してください。
要約の精度を上げる追加指示
数字・固有名詞・条件を優先する
結論に加えて、数字、固有名詞、日付、期限、対象条件、例外を優先して残してください。 これらは原文の表記を維持し、意味が変わる省略をしないでください。
推測や情報の追加を防ぐ
原文にない事実、理由、背景、評価を推測して追加しないでください。 判断できない内容は「要確認」、記載がない内容は「記載なし」と表示してください。
禁止事項だけでなく、不明な場合の表示方法まで指定すると、情報不足と推測を区別しやすくなります。
事実と意見・解釈を分ける
次の見出しに分けて出力してください。 ・原文に書かれた事実 ・原文中の評価や見解 ・要約上の注意点 要約者独自の解釈は追加しないでください。
要約と情報抽出を使い分ける
文章全体を短くするのが要約、数字・期限・担当者などを漏れなく拾うのが情報抽出です。重要項目を一覧にしたい場合は、要約だけで済ませず、次のように抽出を依頼します。
以下の文章から、日付、金額、固有名詞、期限、対象条件、例外を抜き出してください。 各項目について、原文に記載がない場合は「記載なし」としてください。 原文にない情報は追加しないでください。 本文: ### [本文] ###
うまく要約できないときの改善方法
「短くまとめて」だけでは条件が不足する
文字数、重要度、対象読者、形式が指定されていないため、ChatGPTが何を残すべきか判断しにくくなります。まずは基本プロンプトに不足している条件を追加しましょう。
曖昧な表現を確認できる条件に変える
「分かりやすく」ではなく、「専門用語を避ける」「見出しを付ける」「中学生でも理解できる表現にする」など、確認できる指示に置き換えます。
重要情報が抜けたときの再指示
重要な情報が抜けています。原文を再確認し、結論、主要な数字、固有名詞、期限、条件、例外を一覧にしてください。 原文に存在しない項目は「記載なし」としてください。
長すぎる・短すぎる要約を調整する
短くする場合は、削除してよい情報と残す情報を指定します。長くする場合は、原文にある理由や条件を補うように依頼します。
要約が短すぎます。結論を変えずに、原文にある主要な理由と条件を補ってください。 原文にない説明は追加しないでください。
ChatGPTの要約結果を確認するチェックリスト
ChatGPTの回答には、誤りや存在しない引用・出典が含まれる可能性があります。重要な情報は、要約だけで確定せず、原文や信頼できる情報源と照合してください。詳しくはOpenAI Help Center「Does ChatGPT tell the truth?」を確認できます。
- 文書の目的と中心となる結論が残っているか
- 主張と理由・根拠の関係が変わっていないか
- 数字や単位が原文と一致しているか
- 人名・企業名・製品名などの固有名詞が正しいか
- 期限、対象、前提条件が残っているか
- 例外や但し書きが省かれていないか
- 事実と筆者の意見・解釈が混ざっていないか
- 重要な箇所を原文の該当部分へ戻って確認できるか
契約、社内意思決定、医療・法律・金融に関わる内容は、要約だけで判断しないでください。
長文を分割して要約・統合する方法

意味のまとまりごとに分割する
長文を一度に処理しにくい場合は、章・論点・話題などのまとまりで分けます。単に同じ文字数で切ると文脈や条件が分断されるため、次の手順で進めます。
- 章や論点ごとに本文を分ける
- 各部分に通し番号を付ける
- すべての部分に同じ要約条件を使う
- 部分要約に該当箇所や前提を残す
- 最後に部分要約を統合する
これは全体文書の第2部です。前後の文脈が不足している可能性を考慮し、断定を避けてこの部分の要点を3項目で要約してください。 最後に、全体要約へ統合する際に確認すべき前提を列挙してください。 本文: ### [分割した本文] ###
部分要約を一つに統合する
以下は長文を分割して作成した部分要約です。 重複を削除し、全体の結論、重要な数字、条件、例外が残るように、500字以内で統合してください。 部分要約間で内容が矛盾する場合は、勝手に決めず「要確認」と示してください。 部分要約: ### [部分要約を貼り付ける] ###
分割後は、全体の結論や条件が抜けていないか確認します。ファイル機能や入力できる文章量の上限は、サービスの仕様や利用状況によって変わる可能性があるため、長すぎる場合は分割または最新の公式FAQの確認を検討してください。
機密情報や個人情報を入力するときの注意
社内資料、顧客情報、個人情報、契約書を入力する前に、会社のAI利用規程と情報管理規程を確認してください。会社が管理するアカウントでは、管理者がプロンプト、アップロードしたファイル、出力、履歴などを管理できる場合があります。詳細はOpenAI Help Center「Data access for your managed ChatGPT account」を確認してください。
必要に応じて、氏名、顧客番号、住所などの識別情報を伏せ字や仮の名称に置き換えます。個人向けサービスの設定や一時的なチャットの扱いも、アカウント種別と最新の公式説明を確認したうえで判断してください。
要約後に次の作業へ進む方法
要約した文章は、報告書の下書き、会議共有用の箇条書き、質問事項の一覧などへ加工できます。ただし、要約や原文にない事実を追加しないように指示します。
以下の要約をもとに、[用途]向けの文章を作成してください。 対象読者は[対象読者]です。 原文と要約にない事実は追加せず、不足している情報は「要確認」と表示してください。 要約: ### [要約文] ###
要約結果を業務で使う場合は、出力内容と原文の範囲を分けて扱い、人が最終確認できる状態にしておきます。
よくある質問
ChatGPTでWebページの文章を要約するときはどうすればよいですか?
URLだけで本文を取得できない場合があるため、必要な本文をコピーして入力し、目的・文字数・形式・対象読者を指定します。Web検索を使う場合も、発行元や公開日を確認し、重要な内容は原文と照合してください。
ChatGPTの要約が原文と違う内容になったときはどうすればよいですか?
「原文にない情報を追加しない」「推測しない」「不明な点は要確認と表示する」と再指示します。そのうえで、数字、固有名詞、条件、例外を原文と照合してください。
ChatGPTに機密情報を含む文章を要約させても問題ありませんか?
会社の規程、利用サービスのデータ取扱い、アカウント種別を確認してください。必要に応じて個人情報や識別情報を伏せ、管理対象アカウントでは管理者によるアクセスや保持の扱いも確認します。
長すぎる文章をChatGPTで要約できないときはどうすればよいですか?
章や論点などの意味のまとまりごとに分割し、同じ条件で部分要約を作成します。その後、部分要約を統合し、全体の結論、条件、例外、矛盾を確認してください。
ChatGPTの要約結果はそのまま使ってもよいですか?
そのまま確定せず、結論、数字、固有名詞、期限、条件、例外、事実と意見の区別を確認します。重要な情報は原文や信頼できる公式情報と照合してください。
まとめ
ChatGPTプロンプト初心者が長文を要約するときは、「要約して」とだけ入力せず、次の条件を具体的に指定します。
- 要約の目的
- 対象読者
- 文字数
- 出力形式
- 残したい情報
- 推測や追加をしないルール
まず基本テンプレートで要約し、足りない情報や長さを再指示で調整してください。ニュース、社内資料、調査レポート、会議メモでは抽出項目を変え、長文は分割・統合します。最後に、結論・数字・固有名詞・条件・例外を原文と照合すれば、要約結果を次の作業へ使いやすくなります。
